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うーん。
中原中也賞を受賞した若い才能の感性が、それほど自分の感覚と遠くない感じが、共感とともに嫉妬を生むのです。

適切な世界の適切ならざる私

asahi.com(朝日新聞社):自分で世界名づける感覚 18歳の詩人、文月悠光さん - 文化トピックス - 文化

誰もが実は、それぞれのやり方で、世界を定義している。
「定義」とは、世界と自分をまさに「ことば」で繋ぐという行為だから、どういう言葉を使うか、という選択そのものがその人の感受性を反映している。
ところが、たいていは「社会性」という強迫観念が、「常識的な」=ありきたりな選択肢を選ばせる。

そのとき、「新しい定義」=「新しい言葉の組み合わせ」を生み出すユニークネス(個性)というものは、一方で妄想観念でありながら、実のところ、「常識に縛られた世界」を逸脱することによって「世界の拡張」へと誘う「創造力」であったりする。

それは、科学者も起業家も、哲学者も芸術家も、同じで、誰もが知るように、その逸脱を孕んでいる。

〈産声を生む/ただそれだけのために/私は私を孕(はら)まなくてはならないのだ。〉

創造が、天命を受けて自然と発生するわけではない。
自身の思考を、再解釈し、再構築し、十分に成熟した世界が「ことば」という肉を持って生まれてくる。
だから、創造は、一度、「孕まれ」なければならない。

だからこそ、ポエトリーは、日常会話で大量に"生産され消費される「挨拶」"と乖離している。


そういうところで、いまこの足許に立ち戻ってきたとき、大量に孕みながら生み出せないでいる諸々のアイデアを、まさしく生み出さなければならないと感じながら、成熟具合を見測りかねている今日この頃です。

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